2018-01-01から1年間の記事一覧

責任

第39条心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。 第41条 十四歳に満たない者の行為は、罰しない。 今回は犯罪を構成する要素の一つである責任についてです 構成要件に当てはまり、違法性があると判断された場合、責任を問える…

違法性

違法性とは、行為が社会の法秩序に反することをいいます 構成要件は、形式的、類型的な違法性判断であり、違法性推定機能を持つから、前提的に、構成要件を満たすものは違法であると考え 、そこから、違法性をなくす条件(違法性阻却事由)があるかを判断す…

過失

第38条 罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。 重い罪に当たるべき行為をしたのに、行為の時にその重い罪に当たることとなる事実を知らなかった者は、その重い罪によって処断することはできない。 法…

故意

それが実行行為に当たり、それによって構成要件的結果が発生することを承知で行動することを故意による行動という さらに、刑法38条により、故意のない行動は、罰せられない つまり、故意でなければ他人のものを壊したとしても、刑法では罪にはなりません し…

犯罪の成立要件

犯罪の成立する要素には3つあります。 1 構成要件に該当するか 2 違法性があるか 3 責任があるか 2と3に関してはなんとなくわかりそうですが、問題は1の構成要件だと思います。 構成要件は、何が犯罪化を、明確にし、国民の行動の規範になるものである つま…

司法試験合格への挑戦〜刑法〜

第一回目の内容は、罪刑法定主義です。 難しそうに見えて、簡単。 これは、あらかじめ法律として決めておかなければ、罪を裁くことができないということです。 例えば、悪い王様が、急に自分のルールを作って処刑しようとしても、この原則があったらできませ…