違法性
違法性とは、行為が社会の法秩序に反することをいいます
構成要件は、形式的、類型的な違法性判断であり、違法性推定機能を持つから、前提的に、構成要件を満たすものは違法であると考え
、そこから、違法性をなくす条件(違法性阻却事由)があるかを判断するのが、この違法性の判断になります。
①結果無価値論(法益侵害説)
悪い結果(法益の侵害)がもたらされた時に違法であると考える
結果無価値とは、結果に対して客観的かつネガティブな価値判断をくだすことをいいます。よって主観的な事情は排除されます
②行為無価値論(規範違反説)
結果のみならず、悪い行為自体をも違法であるとする。
これは社会的な倫理観に着目することから、行為者の主観的事情を考慮することになる。
正当防衛などの考えは行為無価値論の主観的事情を考慮したものになる。
これら両者の説を積極的に加味して判断することが妥当とされる